同梱されているPSCLI-Rubyにおいて、新しいloaderがサポートされました。
HTTPのURL情報を解釈できる仕組み(loader2_12)の利用がサポートされました。
loader2_12では、5tuple(source IP、destination IP、source port、destination port、protocol)に加え、HTTPのURLを検索条件に使った統計情報の検索が可能です。
loader2_12は5tupleを含んだ内容となっていますので、PASTEはこのloader2_12の稼働するProbeとも連係することが可能です。
PASTEの連係動作としては5tupleのみを利用した動作となりますが、そのProbeに対してURLを使った個別調査を実施することが可能となります。
個別調査はPASTEに同梱のPSCLI-Rubyを使うこともできますし、もちろん PSGUI-Win や PSCLI-C を使うこともできます。
動作イメージ:
PASTEに同梱のPSCLI-Rubyを使って、loader2_12の動作するPSSを利用して個別調査する動作イメージです。
HTTP通信のpacketのURL部分に対し、前方一致、中間一致、後方一致での検索が可能です。
この動作例では、ある時間帯の通信に対し、秒毎の流量を確認、中間一致で内容を絞り込んで内容を確認、中間一致で絞り込んだ状態での秒毎の流量を確認、それをそのままpcapとして保存、を実施しています。
# ruby /opt/momentum_client/pscli/pscli.rb -a 172.16.180.9 -c I
フィールドタイプID:
0.TEMPLATE_ID
1.PROTOCOL
2.IPV4_SRC_ADDR
3.IPV4_DST_ADDR
4.L4_SRC_PORT
5.L4_DST_PORT
6.ICMP_TYPE
70.HTTP_URL_NO_QUERY
入力インターフェース:
1.eth1_0
2.eth2_0
開始時間:2017/05/10 13:52:00
PCAPバッファサイズ:314572800byte
# ruby /opt/momentum_client/pscli/pscli.rb -a 172.16.180.9 -c FH -t 20170510100627 -d 8 -s 1
開始時間,パケット数,パケットサイズ
2017/05/10 10:06:27,2367,971120
2017/05/10 10:06:28,2496,1251546
2017/05/10 10:06:29,3020,1250407
2017/05/10 10:06:30,2311,1251129
2017/05/10 10:06:31,2350,1249824
2017/05/10 10:06:32,2067,1250594
2017/05/10 10:06:33,2806,1250660
2017/05/10 10:06:34,2699,1250529
# ruby /opt/momentum_client/pscli/pscli.rb -a 172.16.180.9 -c FH -t 20170510100627 -d 8 -s 1 -n '70=*terilogy*' -f '70'
HTTP_URL_NO_QUERY,パケット数,パケットサイズ
cloudtriage.terilogy.com:/packages/innova_analytics_log/js/log.js,1,542
cloudtriage.terilogy.com:/index.php/tools/packages/innova_analytics_log/post.php,2,2099
cloudtriage.terilogy.com:/files/4614/4887/3222/header_top.jpg,1,528
cloudtriage.terilogy.com:/packages/innova_template_practice/themes/innova_template_practice/css/bootstrap.css,1,566
cloudtriage.terilogy.com:/packages/innova_blog/js/jquery.leanModal.min.js,2,1065
cloudtriage.terilogy.com:/files/9914/4618/4519/top_002.gif,1,525
・
中略
・
cloudtriage.terilogy.com:/packages/innova_blog/css/modal.css,2,1069
# ruby /opt/momentum_client/pscli/pscli.rb -a 172.16.180.9 -c FH -t 20170510100627 -d 8 -s 1 -n '70=*terilogy*'
開始時間,パケット数,パケットサイズ
2017/05/10 10:06:27,0,0
2017/05/10 10:06:28,0,0
2017/05/10 10:06:29,1,141
2017/05/10 10:06:30,37,20243
2017/05/10 10:06:31,2,1368
2017/05/10 10:06:32,2,1850
2017/05/10 10:06:33,1,1036
2017/05/10 10:06:34,0,0
# ruby /opt/momentum_client/pscli/pscli.rb -a 172.16.180.9 -c P -t 20170510100627 -d 8 -s 1 -n '70=*terilogy*' -p /root/tmp/output-1.pcap
2017/05/10 10:06:27 >>> 0 byte
2017/05/10 10:06:28 >>> 0 byte
2017/05/10 10:06:29 >>> 157 byte
2017/05/10 10:06:30 >>> 20,835 byte
2017/05/10 10:06:31 >>> 1,400 byte
2017/05/10 10:06:32 >>> 1,882 byte
2017/05/10 10:06:33 >>> 1,052 byte
2017/05/10 10:06:34 >>> 0 byte
TOTAL >>> 25,350 byte
#
本機能により、さまざまな観点での詳細調査を実現します。
設定:
本リリースの変更に際し、設定書式は変更されていません。従来の設定はそのまま継続して利用することが可能です。
設定については、 wiki - 機器設定 を参照ください。
バージョンアップして使用される場合、 wiki - バージョンアップについて を参照ください。
upgrade時に引継ぎができる要素は、次のとおりです。
要素 |
引継ぎ可能バージョン |
upgrade時の注意点 |
pcap情報 |
1.1.0以降 |
pcap情報は本アプリケーションで最も重要なものですので、基本的にバージョンアップ後も継続使用することができます 構造変更の必要があり継続的に使用できない場合は、バージョンアップの案内の際に詳細を記載します |
設定ファイル(全体用) |
4.00.00以降 |
引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
設定ファイル(PGQ用) |
4.00.00以降 |
引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
データベース(ユーザ情報用) |
1.1.0以降 |
データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます ユーザの再登録を実施してください |
データベース(DISK使用状況用) |
1.4.0以降 |
データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます |
ダウンロード:
syslog_integration-4.05.00-20170526.tgz