momentum DNS viewer ver4.03.00 リリース
2021年3月10日(日本時間)、momentum DNS viewer ver4.03.00がリリースされました。
統計情報取得機能にインターバル動作機構が追加実装されました。
定期的な統計情報の取得動作を実施する際に、インターバル動作する機構が追加実装されました。
標準設定では統計情報は秒毎に収集されて蓄積されます。
インターバル動作が設定されると、指定された時間あたりに1回のサンプリングとして統計情報の収集が実施されます。
この機能は利用環境の通信が多くアプリケーションの利用負荷が高い場合に利用いただくことができるものとして実装されました。
この機能の利用なくDNS viewerを利用できている環境では、この機能に関する設定を実施する必要はありません。
必要に応じて設定することを検討してください。
設定可能なインターバル動作の設定は次のような内容となっています。
intervalの設定値 | 動作 |
---|---|
0 | インターバル動作:無効 秒毎に統計情報が収集されます。 サンプリングは実施されません。 この動作が標準動作です。 |
2, 3, 4, 5, 6, 10, 12, 15, 20, 30 | インターバル動作:有効 指定した秒数毎に1回の統計情報が収集されます。 収集されなかった部分のデータは"0"として記録されます。 例1:"2"を指定した場合、0秒、2秒、4秒・・・と収集されます。 例2:"3"を指定した場合、0秒、3秒、6秒・・・と収集されます。 |
interval設定が無効の場合と有効の場合の動作例:
同じトラフィック環境でのinterval設定による表示の違いは次のようになります。
この定期的な統計情報取得においてのサンプリングの動作は、あくまでも定期的な統計情報の取得に対しての機能となります。
サンプリング動作の結果として各種Trend機能において、データがサンプリングされた状態で表示されます。
ただし、サンプリング動作をする設定となっている場合においても、TOP10 Domain NXDomain機能をはじめとする各種TOP画面機能においては、画面描画のための統計情報を画面生成時に収集していますので、この定期的な統計情報収集の設定にかかわらず対象期間の全統計情報を元に動作します。
DNS viewerの通常の使用方法はこれまでと変わりません。
なお、本機能の実装に伴い、定期的な統計情報取得の際に使用されるPSSクライアントを指定する機能があわせて実装されました。
インターバル設定が無効な状態で利用される場合には、PSSクライアント設定を意識する必要はありません。
インターバル設定が有効な状態で設定値として10以下で利用される場合には、PSCLI-Cを使用することを推奨します。
PSCLI-Cを使用する場合には、「設定ファイル(定期取得調整用)」の内容を確認し、設定を変更してください。
PSCLI-Cそのものについては、 TAPAS : 08_PSCLI-C を参照してください。
設定:
本リリースの変更に際し、従来からあるDNS viewerの設定に関して、設定書式は変更されていません。
従来の設定はそのまま継続して利用することが可能です。
ただし、「設定ファイル(定期取得調整用)」については変更が加えられているため、このなかの設定を変更して利用している場合はアップデート後にこの部分について再度設定を実施してください。
設定については、 wiki - 設定ファイル を参照ください。
upgrade時に引継ぎができる要素は、次のとおりです。
要素 | 引継ぎ可能バージョン | upgrade時の注意点 |
---|---|---|
設定ファイル(全体用) | 1.18.0以降 | 引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
設定ファイル(NXDomain通知用) | 1.17.0以降 | 引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
設定ファイル(gdq用) | 4.0.0以降 | 引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
設定ファイル(定期取得調整用) | 4.3.0以降 | 引継ぎ可能バージョンよりも古いものからのupgradeの場合は、手動で設定内容の移行を実施する必要があります |
データベース(DNS全般用) | 1.9.0以降 | データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます |
データベース(DNSレスポンス用) | 1.0.0以降 | データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます |
データベース(whitelist情報用) | 1.17.0以降 | データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます 設定の再登録を実施してください |
データベース(ユーザ情報用) | 1.0.0以降 | データベースの構造に変更があった場合は、upgrade時に初期化されます ユーザの再登録を実施してください |
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